9月24日「空き家問題・住宅過剰社会の処方箋を考える」
昨日は、午前中の「交通安全ひろば」でのお世話に続いて、午後からは高知県自治研究センターのシンポジウム「空き家問題を考える」に参加してきました。
基調講演では、「老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」との新書の著者である野澤千絵氏(東洋大学理工学部建築学科教授)が「なぜ、人は減り続けるのに、家は増え続けるのか?住宅過剰社会の処方箋」について、提起頂きました。
1973年から全都道府県で住宅総数が世帯総数を上回って以降、40年後には820万戸が空き家となっています。
さらには、15年後には3戸に1戸が空き家となることが予測される中で、売るに売れない貸すに貸せない「負動産」化する中、インフラや公共施設の老朽化も顕在化する「まちの老い」も含めて、暮らしへの影響も出始め、人口減少・空き家増加に伴う都市のスポンジ化による将来への影響が拡大するまでに住宅課乗車会における都市計画・住宅政策のあり方についても課題提起を頂きました。
住宅政策と都市計画の連携が必須であることは、よく分かりますが、高知の場合は、そこに災害リスクの回避の視点もしつかり位置づけてもらいたいものです。
「空き家トリアージ」を取り入れた「つくる」から「使う」に向けた新たなビジネスモデルの構築、空き家・空き地再利用のための条件整備を行うプラットフォーム・担い手づくり、「空き家提案バンク」などの提起もされる中で、住宅課乗車会から脱却するために、「一人ひとりが自分たちのまちへの無関心・無意識をやめる」「もう一歩先の将来リスクを見極める」ことの重要性が提起されました。
その基調講演を受けての野澤千絵氏、山田浩二氏(一般財団法人:日本不動産研究所)、岡本明才氏(株式会社:ライフ・カーズ)、門吉直人氏(高知市都市建設部部長)によるパネルディスカッションも、有意義な意見交換が行われました。
地域でも、県内でも空き家問題としっかり向き合う視点を頂けたような貴重なシンポでした。
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