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2月26日「多様な人々が関われば多様な災害対応ができる」

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 昨日は、人権啓発センターで開催された平成29年度ハートフルセミナー講演会「誰もが排除されない災害への対応」に、参加してきました。

 今回の講演会は、震災の現場や復興への道のりを見た時、高齢者、障害者、外国人をはじめ、地域での排除や孤立、差別や貧困、人との関係性のしんどさなどで、社会的に不利な立場に立たされている人たちに、より大きな困難さが集中すること。

 こういった問題への取組には、時折の「訓練」だけでなく、日常における誰もが排除されないコミュニティづくりが大きな役割を果たすことから、防災に向けた取組が、人権の視点を持ち、多様な社会的マイノリティとの協働や、コミュニティづくりと連動して行われることを共に考えることをテーマに、田村太郎氏(一般財団法人ダイバーシティ研究所代表理事、復興庁復興推進参与)のお話を聴かせて頂きました。

 講師のお話は、2年ぶりでしたが、この視点が少しずつでも広がっていることを感じる内容でした。

 今までの災害対応の延長線上には、誰も排除されない災害への対応はないということで、避難所運営は男性中心であったりすると女性の視点が欠けたり、仮設住宅の集会所運営などは女性中心であったりすると男性は参加しづらいなどの課題も見受けられる。

 多様な人が、災害対応に関われば、多様な災害対応ができるということや、全ての避難所が全ての人を受け入れられる避難所になるためにも、大規模収容・機能別収容ではなく「小規模多機能」の避難所になることも強調されていました。

 私たちの下知地区減災連絡会でも、昨年は熊本学園大学モデルと言われる隔離も排除もしない避難所運営にあたられた花田先生をお招きして、インクルーシブな避難所運営について学び、要配慮者受け入れを中心とした避難所開設訓練も行うなどの取り組みをしてきましたが、当事者も含めた多様な方々が運営に加われるような工夫を重ねることの大切さも改めて学ばせて頂き、「多様な人権に配慮し、避難生活での被害の拡大を防ぐ」ことであり、「守った命をつなぐ」ことの大切さを実際の訓練に生かしていきたいと思います。

 なお、講師が最後にまとめられたことを以下に、列記しておきますので、参考にして下さい。

【災害に備え地域に求められる対応力について-過去の災害から考える】
「避難生活で被害を拡大しないために必要な3つの力」

①高齢化率50%でも最初の1週間を乗り切れる「避難所力」
▼「体力のある支援者」がいなくても分配できる救援物資の工夫
▼大規模収容・機能別収容はリスクが高い=避難所も「小規模多機能」に 
▼避難所に指定する施設は、ハード・ソフトともに「ダイバーシティ対応」に

②避難所の全体像を把握し適切にニーズマッチングできる「アセスメントカ」
▼必要なのは「個人情報」ではなく「ニーズ情報」
▼ICTを活用し「足りないもの」を発見するアセスメント体制の整備
▼「避難所で死者を出さない」ことを目標に専門的な支援メニューを開発

③実践的で具体的な訓練の実施と支援人材の育成による「広域連携力」
▼多様な要援護者それぞれの生活や状態に合わせた避難計画*が必要
▼1週間以上の生活を想定した「宿泊型避難所運営訓練」が有効
▼アセスメントできる人材の育成と相互に派遣できる枠組みづくり

【まとめ】

①「防災」の考え方を根本から変える
▼「若くて力のある男性だけがやること」ではない
▼「すべての住民が安心して暮らせるまちづくり」こそが防災
▼「役所に任せておけば大丈夫」という住民意識を変えることも大切

②訓練を繰り返し行い、変化する課題に気づいて改善を図る
▼地域防災計画の実効性を確認する図上訓練
▼多様な住民が参加する実践的な避難所運営訓練
▼訓練を通して計画をこまめに見直す

③普段の生活の中に防災の視点を取り入れる
▼普段の生活で困難を抱えている人が災害時により困難に
▼災害時対応は、「子育て」や「教育」「福祉」施策の中に位置づけたい
▼避難所は普段からなじみがあり、あそこに行けば安心という場所に
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sigeo0716

Author:sigeo0716
高知県議会議員。所属会派「県民の会」。
社民党・新社会党推薦。現在、四期目。
「憲法の精神を県政のすみずみに-希望・豊かさ・安心の県政を」を目指して、頑張ります。
趣味はプロレスを中心に格闘技TV観戦。上方落語・漫才鑑賞。

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