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5月6日「『後のちまでも忘れざるためにしるすもの』に学び、備え」

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 5月3日「れきみんの日」に、県立歴史民俗資料館で開催されている「安政地震、幕末を揺るがす~土佐阿波の地震津波碑が語るもの~」を鑑賞してきました。

 学芸員による展示解説ミュージアムトークを聞きながら、より興味深く地震津波碑を見せていただきました。

 土佐にある38基、阿波に建立されている39基のうち、主な地震津波碑25基の写真や拓本が展示されていました。

 5年前にもこちらの企画展で、高知県内の地震津波碑だけの企画展があり、それも見学をさせていただきましたが、学芸員による展示解説があると本当によくわかりますし、これらの碑が建立された当時の被災者の思いが伝わってきました。

 安政南海地震は嘉永7年1854年11月5日の夕刻に発生しましたが、さまざまな災害が続いたことから、1857年11月27日に「安政」に改元をされています。

 「宝永地震は安政南海地震から148年前に起きており、このくらいの年数を経ると必ず大地震が起きる」ということや「宝永地震のことを昔話のように思って油断していたから大きな被害が出たので、このことを石碑に彫って後世へ伝える」とか津波の早さが射った矢のようだったとか津波が川を遡上したとか様々な教えがそれぞれの石碑に記されています。

 説明頂いた曽我学芸員が歴史民俗史料館だよりの「岡豊風日」に企画展に寄せた寄稿をされています。

 その中で、香南市香我美町岸本の飛鳥神社懲毖碑について、解説されていますが、です。懲毖とは、懲りて慎むこと、という意味です。

 拓本は、高知県香南市香我美町岸本の飛鳥神社懲毖碑です。

 「懲毖」とは、懲りて慎むこと、という意味ですが、11月4日の安政東海地震によって相当な揺れが生じました。大きな引き潮が起き、手結で鰻が豊漁となりました。安政南海地震が起きたのは翌5日、32時間後です。大きな地響きがして、建物が倒壊し、避難しようとした人々はめまいがし、身体が思うようにならず、這うようにして高台や山へ避難しました。
 避難が奏功したようです。この地では死傷者は出なかった、とあります。津波が押し寄せた場所の地名から、浸水域が具体的にわかります。土佐国内の被災状況、148年前に起きた宝永地震についても触れ、このような大地震は繰り返し起きると当時の人々も認識していたようです。建立の目的は「油断の患いなからしめんため」と記されています。

 以下に、項目の抜書き(意訳)が記されていますが、学ぶことの多いことばかりです。

●安政南海地震発生日:安政元年11月 5日八ツ時(午後2時)過大に震動すること三度、七ツ時(午後4時) 過どろどろと地響きがして、大地震が起きた。
●異常・前兆現象:岸本の浦で約十間 (18㍍)潮が引き、手て結いの湊も干上がって鰻が多く獲れた。
●安政東海地震:11月4日朝五ツ時(午前8時)頃地震があった。
●避難の様子:人々は協力しあって王子須留田または、平井大龍寺の山へと避難し、命は助かった。
●津波:津波が来て徳善町より北の田中、赤岡は西濱並松の本、吉原は庄屋の門まで及んだ。又川尻の波は赤岡神輿休めのほとりまで来た。古川、夜須の堤防も押切られた。
●被害状況:土佐国内では建物が倒れ、中でも高知下町、幡多中村では火事によって一円が焼失し、死傷者数は何百人にものぼった。この地では、神々のご加護によって一人のけが人も出なかった。
●過去の大地震:宝永4年の大変(宝永地震)はこの安政南海地震から148年前に起きた。このくらいの年数を経ると必ず大地震が起きるという人もいる。
●建立目的:今の人々は、宝永地震のことを昔話のように思って油断していたから、大きな被害が出た。このことを石碑に彫って後世へ伝える。
●建立年月日:安政5年9月吉日

  「後のちまでも忘れざるためにしるすものなりかし」との先人の思いをしっかりと受け止めて、我々が備えていくために、ぜひこの企画展見学されることをお勧めします。

 12日の午後1時からは、拓本をとられた日本石仏協会理事・土佐史談会理事の岡村庄造氏による講演会「幕末の土佐阿波の地震碑」が開催されます。

 26日14時からは「地震津波碑を残す3D化プロジェクト」について高知コア研究所主任研究員の谷川亘氏からお話があります。

 さらに、6月2日、6月16日とそれぞれ14時から担当学芸員の展示解説もあります。

 そういった機会を捉えて、ぜひ足を運んでみて下さい。
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sigeo0716

Author:sigeo0716
高知県議会議員。所属会派「県民の会」。
社民党・新社会党推薦。現在、四期目。
「憲法の精神を県政のすみずみに-希望・豊かさ・安心の県政を」を目指して、頑張ります。
趣味はプロレスを中心に格闘技TV観戦。上方落語・漫才鑑賞。

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