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8月6日「被災者の尊厳を守るためにも避難所にスフィア基準を」

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 西日本豪雨で大雨特別警報が最初に出されてから、今日で1カ月を迎えました。

 仮設住宅の建設も始まったが、交通網の寸断は続き、復興には息の長い支援が求められています。

 朝日新聞によると、4日午後5時時点で、死者は警察庁のまとめで225人、このうち6人は自治体が豪雨との関連を確認中とのことです。

 住宅の被害は、総務省消防庁のまとめで全壊5236棟、半壊5790棟、一部損壊3024棟に上り、3日午後1時時点で避難指示が続いているのは11府県計2万3827人。避難勧告は7府県計3万5831人で、避難者は9府県計3657人に及んでいます。

 この酷暑の中での避難生活は筆舌に尽くしがたいものと思われます。

 その避難所のあり方が改めて問われています。

 今回の西日本豪雨災害では、避難所となっている体育館に早くから段ボールベッドが持ち込まれたり、仕切りがあったり、クーラーが設置されたりしました。

 しかし、この国の避難所は、紛争や災害の際の避難所の環境について、アフリカ・ルワンダの難民キャンプで多くの人が亡くなったことを受けて、国際赤十字などが20年前に定められた“最低限の基準”と言われる「スフィア基準」を満たしていないと言われています。

 たとえば、居住空間については、「1人あたりのスペースは、最低3.5平方メートル確保すること」、トイレについては、「20人に1つの割合で設置」され「男性と女性の割合は1対3」の割合で設置される必要があると言われています。

 新潟大学大学院医歯学総合研究科榛沢和彦さんは、「スフィア基準」の項目を満たしていない避難所ほど、「血栓」が足に見つかる割合が多くなることがあるとも言われ、スペースやトイレの基準には、こうした事態を防ぐ意味もあります。

 また、各地の避難所を視察してきた榛沢さんは、海外の避難所の多くで、「スフィア基準」が使われていると言い、2年前、大地震が起きたときのイタリアでは、発生から72時間以内に、家族ごとにテントやベッドが支給され、衛生的なトイレも、整備されたということです。

 一方、我が国では、内閣府「避難所運営ガイドライン」では、「スフィア基準」を「今後の我が国の「避難所の質の向上」を考えるとき、参考にすべき国際基準となる。」と述べているにもかかわらず、避難所の実態は、劣悪な環境で二次災害に繋がりかねないものであるだけに、改めて日本における「スフィア基準」を浸透させるとともに、避難所の考え方を根本から変えていかなければならないと酷暑の中で、改めて考えさせられます。

 今日8月6日、73年目の広島の原爆の日。

 被爆地広島は、被災地広島でもあり、いつの日も人間の尊厳が大切にされなければならないと語り伝えられています。

 ■西日本豪雨の全県の主な被災状況
<避難者> 3657人
<避難指示> 2万3827人
<避難勧告> 3万5831人
<住宅の全壊・半壊・一部損壊> 1万4050棟
<床上浸水> 1万3258棟
<床下浸水> 2万942棟
<土砂災害> 1518件
<鉄道の運休> 9事業者17路線
<断水> 8074戸
<農林水産被害> 2469億1千万円
 ※3日午後6時時点の関係省庁まとめ
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sigeo0716

Author:sigeo0716
高知県議会議員。所属会派「県民の会」。
社民党・新社会党推薦。現在、四期目。
「憲法の精神を県政のすみずみに-希望・豊かさ・安心の県政を」を目指して、頑張ります。
趣味はプロレスを中心に格闘技TV観戦。上方落語・漫才鑑賞。

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